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科目ナンバリングについて
こちらを参照してください。  
講義コード
F464080-1 
授業科目名
分子細胞生物学 
授業科目名(英字)
Molecular Cell Biology 
時間割
後期 月曜日 2校時 BW106
対象年次及び学年
2年次 
担当教員

市村 和也

望月 進

ナンバリングコード・水準
B3 
ナンバリングコード・分野
BIO 
ナンバリングコード・ディプロマ・ ポリシー(DP)
bcx 
ナンバリングコード・提供部局
ナンバリングコード・対象学生
ナンバリングコード・特定プログラムとの対応
ナンバリングコード・授業形態
Lx 
ナンバリングコード・単位数

関連授業科目
分子生物学、生物化学等 
履修推奨科目
生物学B(全学共通科目)、分子生物学、生物化学、植物生理学等 
学習時間
講義90分x15回(中間テスト・期末テスト)+ 自学自習(準備学習 30時間 + 事後学習 30時間) 
授業の概要
生命の始まりは細胞であり、すべての生物は細胞から構成されている。分子細胞生物学とは、生物を構成する個々の細胞の構造や、細胞が生命活動を行うしくみを、遺伝子や分子レベルで理解する学問である。本講義では、細胞の基本的概念からシグナル伝達や細胞死に至るまでの詳細を、生きた細胞における連続した生命現象としてとらえて解説したい。 
授業の目的
細胞の構造と機能を分子レベルで連続した生命現象として理解することで、細胞の複雑さ・すばらしさを学ぶ。 
到達目標
1.生物学の個別の知識情報を、分子レベルで連続した生命現象として理解できる(DPの「知識・理解」に対応)。
2.前項を踏まえた上で、細胞の複雑さ・すばらしさを説明できる(DPの「知識・理解」に対応)。
3.分子細胞生物学が関係する身の回りの諸問題について具体的に説明することができる(DPの「問題解決・課題探求能力」に対応)。 
成績評価の方法
中間テスト40%(到達目標1,2に対応)、前半のミニレポート10%(到達目標3に対応)、後半の課題レポート40%(到達目標1,2に対応)、後半のレスポンスシート10%(到達目標3に対応)を評価する。なお、コロナウィルス等の感染症拡大抑制への対応が求められる状況によっては、授業形態の一部または全部を遠隔授業へ変更する場合があり、その際は課題の提出内容の評価へ切り替える場合がある。 
成績評価の基準
成績の評価は、100点をもって満点とし、秀、優、良及び可を合格とする。各評価基準は次のとおりとする。
 秀(90点以上100点まで)到達目標を極めて高い水準で達成している。
 優(80点以上90点未満)到達目標を高い水準で達成している。
 良(70点以上80点未満)到達目標を標準的な水準で達成している。
 可(60点以上70点未満)到達目標を最低限の水準で達成している。
 不可(60点未満)到達目標を達成していない。
ただし、必要と認める場合は、合格、了及び不合格の評語を用いることができる。その場合の評価基準は次のとおりとする。
 合格又は了 到達目標を達成している。
 不合格  到達目標を達成していない。 
授業計画並びに授業及び学習の方法
【授業形態】
基本的に講義形式で行う。なお、コロナウィルス等の感染症拡大抑制への対応が求められる状況によっては、授業形態の一部または全部を遠隔授業へ変更する可能性もある。遠隔講義が実施される際には、当該科目のMoodleやドリームキャンパスを介した情報配信に各自注意する。

(1) 細胞を構成する分子(望月)
(2) 細胞膜の構成と構造(望月)
(3) 細胞膜の合成と膜タンパク質の合成・輸送(望月)
(4) 細胞膜をまたがる物質輸送(望月)
(5) ミトコンドリア・葉緑体の構造と機能1:解糖系とミトコンドリア(望月)
(6) ミトコンドリア・葉緑体の構造と機能2:ミトコンドリアでの反応に続く代謝系と光合成(望月)
(7) ミトコンドリア・葉緑体の構造と機能3:光合成と光呼吸(望月)
(8) 中間テストと前半のまとめ(望月)
(9) 核の構造と機能: クロマチン(市村)
(10) 核の構造と機能: 遺伝子の転写制御(市村)
(11) 細胞の情報伝達 I:シグナル伝達の一般原理と小型疎水性シグナル分子(市村)
(12) 細胞の情報伝達 II:Gタンパク共役型受容体と酵素共役型受容体(市村)
(13) アポトーシス I:アポトーシスとネクローシス(市村)
(14) アポトーシス II:外因性及び内因性アポトーシス経路(市村)
(15) 細胞骨格(市村)

質問や関連書籍による自学自習を積極的に進め、質問等が出た場合には下記のオフィスアワーの要領で問い合わせて下さい。

【授業及び学習の方法】
・本授業では、前回の授業内容を復習しながら、新たな内容へと深めて行く。授業は講義形式で行い、必要に応じて資料を配付して解説を加える。講義ノート、教科書、参考書などを参考に自主的に予習・復習を行う。
・授業は基本的に対面で行う予定である。ただし、新型コロナウイルスの感染状況によっては全てまたは一部の授業回の授業形態を遠隔に変更する可能性がある。

【自学自習のためのアドバイス】
授業期間全体で、準備と事後を合わせて60時間を目安に自学自習を行うこと。初回授業に行うイントロダクションの説明を参考にすること。

(1) 細胞を構成する分子(4時間)
(2) 細胞膜の構成と構造(4時間)
(3) 細胞膜の合成と膜タンパク質の合成・輸送(4時間)
(4) 細胞膜をまたがる物質輸送(4時間)
(5) ミトコンドリア・葉緑体の構造と機能1:解糖系とミトコンドリア(4時間)
(6) ミトコンドリア・葉緑体の構造と機能2:ミトコンドリアでの反応に続く代謝系と光合成(4時間)
(7) ミトコンドリア・葉緑体の構造と機能3:光合成と光呼吸(4時間)
(8) 中間テストと前半のまとめ
(9) 核の構造と機能: クロマチン(4時間)
(10) 核の構造と機能: 遺伝子の転写制御(4時間)
(11) 細胞の情報伝達 I:シグナル伝達の一般原理と小型疎水性シグナル分子(4時間)
(12) 細胞の情報伝達 II:Gタンパク共役型受容体と酵素共役型受容体(4時間)
(13) アポトーシス I:アポトーシスとネクローシス(4時間)
(14) アポトーシス II:外因性及び内因性アポトーシス経路(4時間)
(15) 細胞骨格(4時間) 
教科書・参考書等
前半:「Essential 細胞生物学 (原書第5版) 中村桂子・松原謙一・榊佳之・水島昇 監訳 (2021) 南江堂」や「分子細胞生物学(第7版)H.LODISH 他(著), 石浦 章一 他 翻訳 (2016) 東京化学同人」、「分子細胞生物学辞典 東京化学同人」を、教科書指定をしないが講義で多用する。
後半:「Essential 細胞生物学 (原書第5版) 中村桂子・松原謙一・榊佳之・水島昇 監訳 (2021) 南江堂」や「細胞の分子生物学第6版ニュートンプレス(2017)」、「ルーイン 細胞生物学 東京化学同人 (2008) Benjamin Lewin (原著), 永田 和宏 (翻訳), 榎森 康文 (翻訳), 中野 明彦 (翻訳), 伊藤 維昭 (翻訳), 米田 悦啓 (翻訳), 須藤 和夫 (翻訳), 室伏 擴 (翻訳)」を、教科書指定をしないが講義で多用する。 
オフィスアワー
特に時間指定はしませんが、下記のメールアドレスに事前連絡して、アポイントメントを取って下さい。質問も随時受け付けます。 
履修上の注意・担当教員からのメッセージ
特になし。 
参照ホームページ
メールアドレス
前半:望月 mochizuki.susumu@kagawa-u.ac.jp
後半:市村 ichimura.kazuya@kagawa-u.ac.jp 
教員の実務経験との関連
国内外におけるバイオサイエンス分野でトップレベルの研究所で研究員として勤務した実務経験を生かして、生物学の教科書に載る現象がどのように解き明かされてきたかなどを盛り込んだ講義を行います。
担当教員は、農研機構(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)、理化学研究所(筑波研究所、および横浜研究所)、英国ジョンイネスセンター、セインズベリーラボラトリーでの勤務経験があります。ゲノム/遺伝子レベルの先端研究所での実務経験をもとに講義を行います。