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科目ナンバリングについて
こちらを参照してください。  
講義コード
F462100-1 
授業科目名
植物生理学 
授業科目名(英字)
Plant Physiology 
時間割
後期 水曜日 3校時 BW106
対象年次及び学年
1年次 
担当教員

市村 和也

小杉 祐介

ナンバリングコード・水準
B2 
ナンバリングコード・分野
BIO 
ナンバリングコード・ディプロマ・ ポリシー(DP)
bcx 
ナンバリングコード・提供部局
ナンバリングコード・対象学生
ナンバリングコード・特定プログラムとの対応
ナンバリングコード・授業形態
Lx 
ナンバリングコード・単位数

関連授業科目
植物形態学、植物病理学、分子生物学、分子細胞生物学 
履修推奨科目
生物学B(全学共通科目)、化学B(全学共通科目)、分子生物学 
学習時間
講義90分 × 15回 + 自学自習(準備学習 30時間 + 事後学習 30時間) 
授業の概要
 植物生理学は、植物の生命戦略を支える現象とその機構を深く理解することを目的とした学問分野である。植物は様々な生理的機能を持っており、その機能を利用して環境に適応しながら生活している。本講義では、「光合成と代謝」、「物質生産」、「植物ホルモンの生理作用」、「植物細胞の分裂・成長、光形態形成」、「植物における物質輸送」について解説する。 
授業の目的
農学的見地から、作物生産において目的とする収穫物を効率的に得るためには、植物生理に関する基礎知識が不可欠である。 学生諸君が2年次後期以降に各コースへ分かれ、専門教育を受ける上で、植物生理学は植物関連の専門科目の礎として位置づけられている。高年次における専門科目を見据えて、植物の成長や物質生産と関連した環境要因や植物ホルモンの生理的機能の仕組みを理解することが本講義の目的である。 
到達目標
1.光合成と代謝について説明できる(DPの「知識・理解」に対応)。
2.植物ホルモンの生理作用について説明できる(DPの「知識・理解」に対応)。
3. 植物細胞の分裂・成長、光形態形成について説明できる(DPの「知識・理解」に対応)。
4.植物における物質輸送について説明できる(DPの「知識・理解」に対応)。
5.植物が関係する身の回りの諸問題について具体的に説明することができる(DPの「問題解決・課題探求能力」に対応)。 
成績評価の方法
前半の課題レポート40%(特に到達目標1、2に対応)、期末試験40%(特に到達目標3,4に対応)、レスポンスシート20%(特に到達目標5に対応)を基本とする。 
成績評価の基準
成績の評価は、100点をもって満点とし、秀、優、良及び可を合格とする。各評価基準は次のとおりとする。
 秀(90点以上100点まで)到達目標を極めて高い水準で達成している。
 優(80点以上90点未満)到達目標を高い水準で達成している。
 良(70点以上80点未満)到達目標を標準的な水準で達成している。
 可(60点以上70点未満)到達目標を最低限の水準で達成している。
 不可(60点未満)到達目標を達成していない。
ただし、必要と認める場合は、合格、了及び不合格の評語を用いることができる。その場合の評価基準は次のとおりとする。
 合格又は了 到達目標を達成している。
 不合格  到達目標を達成していない。 
授業計画並びに授業及び学習の方法
【授業計画】
●1教室制、および2教室制 前半クラス
1)イントロダクション・光合成(葉と葉緑体の構造、光捕集)(市村)
2)光合成(電子伝達系、ATP合成)(市村)
3)光合成(CO2固定:C3、C4型光合成)(市村)
4)光合成と代謝(CAM型光合成、炭水化物の生合成、ペントースリン酸経路など)(市村)
5)植物ホルモン(植物ホルモンとは、オーキシン)(市村)
6)植物ホルモン(ジベレリン)(市村)
7)植物ホルモン(サイトカイニン、アブシジン酸、サリチル酸,ジャスモン酸)(市村)
8)前半のまとめ (市村)
●1教室制、および2教室制 後半クラス
9)植物ホルモン(植物ホルモンとは、エチレン)(小杉)
10)細胞分裂と細胞成長(1)(小杉)
11)細胞分裂と細胞成長(2)(小杉)
12)光形態形成(1)(小杉)
13)光形態形成(2)(小杉)
14)物質輸送(1)(小杉)
15)物質輸送(2)(小杉)

【授業及び学習の方法】
・本授業では、高校レベルの内容を復習しながら、新たな内容へと深めて行く。授業は講義形式で行い、必要に応じて資料を配付して解説を加える。講義ノート、教科書、参考書などを参考に自主的に予習・復習を行う。
・授業は基本的に対面で行う予定である。ただし、新型コロナウイルスの感染状況によっては全てまたは一部の授業回の授業形態を遠隔に変更する可能性がある。
・対面授業は基本的に1教室で行うが、新型コロナウイルス感染の感染状況によっては、大学の指針に従い2クラスに分かれ2教室同時で行う場合がある(教室定員が緩和された場合は1教室制に戻る可能性もある)。
・クラス分け、使用教室については、時間割表・学務係からの連絡を確認すること。

【自学自習のためのアドバイス】
授業期間全体で、準備と事後を合わせて60時間を目安に自学自習を行うこと。初回授業に行うイントロダクションの説明を参考にすること。

1)イントロダクション・光合成(葉と葉緑体の構造、光捕集)(4時間)
2)光合成(電子伝達系、ATP合成)(4時間)
3)光合成(CO2固定:C3、C4、CAM型光合成)(4時間)
4)代謝(炭水化物の生合成、ペントースリン酸経路など)(4時間)
5)植物ホルモン(植物ホルモンとは、オーキシン)(4時間)
6)植物ホルモン(ジベレリン)(4時間)
7)植物ホルモン(サイトカイニン、アブシジン酸、サリチル酸,ジャスモン酸)(4時間)
8)前半のまとめ (2時間)
9)植物ホルモン(植物ホルモンとは、エチレン)(4時間)
10)細胞分裂と細胞成長(1)(4時間)
11)細胞分裂と細胞成長(2)(4時間)
12)光形態形成(1)(4時間)
13)光形態形成(2)(4時間)
14)物質輸送(1)(4時間)
15)物質輸送(2)(4時間) 
教科書・参考書等
教科書:三村・鶴見 編著 基礎生物学テキストシリーズ 植物生理学 化学同人
参考書:テイツ/ザイガー 植物生理学・発生学 原著第6版 2017 講談社
参考書:牧野・渡辺・村井・榊原 著 エッセンシャル植物生理学 農学系のための基礎 講談社 
オフィスアワー
授業日の16時半~17時半(市村)
授業日の16時半~17時半(小杉) 
履修上の注意・担当教員からのメッセージ
上記の指定した教科書を購入の上、授業に出席してください。
出席の把握、講義の復習や質問については「レスポンスシート」を使用します。初回授業出席時に必ず配布を受け、学籍番号と氏名を記入して下さい。レスポンスシートは毎回授業前に各学生が回収し、必ず記入して授業後所定の封筒に返却して下さい。これにより教員は出席を把握します。 
参照ホームページ
メールアドレス
小杉 kosugi.yusuke@kagawa-u.ac.jp
市村 ichimura.kazuya@kagawa-u.ac.jp 
教員の実務経験との関連
国内外におけるバイオサイエンス分野でトップレベルの研究所で研究員として勤務した実務経験を生かして、植物生理学の教科書に載る現象がどのように解き明かされてきたかなどを盛り込んだ講義を行います。

前半担当教員は理化学研究所(筑波研究所、および横浜研究所)、英国ジョンイネスセンター、セインズベリーラボラトリーでの勤務経験があります。ゲノム/遺伝子レベルの先端研究所での実務経験をもとに講義を行います。