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科目ナンバリングについて
こちらを参照してください。  
講義コード
9834296-1 
授業科目名
クリティカル・シンキング 
授業科目名(英字)
Critical thinking 
時間割
後期後半 土曜日 3校時 -
対象年次及び学年
1年次 
担当教員

沼田 秀穂

原 真志

中村 正伸

ナンバリングコード・水準
M3 
ナンバリングコード・分野
ANM 
ナンバリングコード・ディプロマ・ ポリシー(DP)
BAX 
ナンバリングコード・提供部局
ナンバリングコード・対象学生
ナンバリングコード・特定プログラムとの対応
ナンバリングコード・授業形態
Ep 
ナンバリングコード・単位数

関連授業科目
特になし 
履修推奨科目
特になし 
学習時間
学習時間 授業90分×15回+自学自習(準備学習30時間+事後学習30時間) 
授業の概要
クリティカル・シンキングの概要、基本的な考え方、各種方法論を、講義・事例および演習を通じて理解する。
問題解決の一連の流れと基本的な考え方を理解し、クリティカル・シンキングを活用した問題解決をチームで実践する。 
授業の目的
クリティカル・シンキングの基本的な考え方を理解し、正しい意思決定を行うための思考法、ものごとを多面的に捉えて本質を探し出し、なるべく精度が高い決断をが行える方法論を実践を通じて習得する。 
到達目標
毎週、具体的な検討を行う事例(練習問題)を設定し実習を行いながら、実務で使えるレベルとしての思考法を身に付ける。以下が到達目標である。
・筋道だった、偏りのない、合理的な思考ができる。
・チーム活動を通じた問題解決の重要さを述べることができる。
・チーム活動を通じて、特定の問題に対する基礎的な解決を実践することができる。
・パーソナルスキル(コミュニケーション能力、ネゴシエーション能力、リーダーシップ)の必要性を述べることができる。
・論理思考力による問題解決の基本的知識を述べることができる。
・クリティカル・シンキングの方法論を用いて、問題解決の一部を独力で使用することができる。
・以上はいずれもDPの「A:専門知識・理解」「B:研究能力・応用力」に関連する。 
成績評価の方法
毎週の課題への取り組み:40%,総合演習:60% 5回以上の欠席は評価対象外とする。 
成績評価の基準
成績の評価は、100点をもって満点とし、秀、優、良及び可を合格とする。各評価基準は次のとおりとする。
 秀(90点以上100点まで)到達目標を極めて高い水準で達成している。
 優(80点以上90点未満)到達目標を高い水準で達成している。
 良(70点以上80点未満)到達目標を標準的な水準で達成している。
 可(60点以上70点未満)到達目標を最低限の水準で達成している。
 不可(60点未満)到達目標を達成していない。
ただし、必要と認める場合は、合格、了及び不合格の評語を用いることができる。その場合の評価基準は次のとおりとする。
 合格又は了 到達目標を達成している。
 不合格  到達目標を達成していない。 
授業計画並びに授業及び学習の方法
以下を集中講義で実施する。

1回目:ガイダンス:
テーマ:クリティカル・シンキングシンキング概要
概要(基本となる考え方)と活用する際のポイントについて、講義および事例を通じて演習する。

2回目:クリティカルな思考を学ぶことはできるか?
原因とは、必要原因、十分原因

3回目:物事の原因を考える(1)
因果関係、共変関係、時間的順序関係、もっともらしい他の原因の排除

4回目:物事の原因を考える(2)
前・後論法の危険性、平均方向への回避、

5回目:物事の原因を考える(3)
欠落したケースがある場合、一致法、一致と差異の併用、

6回目:調査するとは
仮説思考、思考・発想方法、調査のポイント、

7回目:常識とは、他人の行動を説明(1)
基本的帰属錯誤、立方体モデル、

8回目:他人の行動を説明(2)
割引原理と割増原理、行為者-観察者効果

9回目:他人の行動を説明(3)、自分自身を省察する(1)
ステレオタイプ的思考、究極的帰属錯誤、スキーマ、自己奉仕バイアス

10回目:自分自身を省察する(2)
自己欺瞞、自己スキーマ、自己概念

11回目:自分自身を省察する(3)
認知的不協和、公正世界仮設、自己ハンディキャッピング

12回目:自分自身を省察する(4)、信念を分析(1)
自己非難、非合理、科学的証拠とは、

13回目:信念を分析(2)
偶然と確率、代表性、情報と不確実性

14回目:信念を分析(3)
ランダムとは、期待効果、ピグマリオン効果

15回目:コミュニケーションの実践(総合演習)
最終確認演習

以上の計画に関して、進捗状況、内容の理解度等によって変更することがある。

<自学自習の指示>
毎回、次週の学習範囲を明示する。授業で積極的に発言できるように次週のテーマに関わる情報収集の準備をすること(毎週最低でも2時間の予習が必要。15週で30時間)。また、復習としては翌週の確認を通じて重要ポイントの理解を深めていく。授業で実施したグループ演習をさらに自分で考え、答えていくことにより、学んだ知識や考え方の原則を応用する技術を修得していく(毎週最低でも2時間の復習時間が必要。15週で30時間)。

第2回 クリティカルな思考とは何かを理解する。事前に配布する資料を基に、自身の思考方法となどのようなパターンになっているかをディスカッションテーマを通じて事前に検討し準備しておくこと
講義で示す原則の意味をさらに自身に置き換えて考察する

第3~5回 ものごとの原因について考える。自身の原因を特定していく思考パターンはどのようになっているかを事前に考察し準備しておくこと。原因とは何か、因果関係とは何か、落とし穴は、因果関係を決定するのは何に注意が必要かを考察する。

第6回 質的・量的調査に必要なことを検討し準備ししておくこと。
自身のプロ研テーマや業務上のテーマを事前にまとめておくこと。

第7~9回 他人の行動を説明できるようにする。事前に配布するレジメの議論課題をもとに、積極的にグループディスカッションできるように準備する。人の行動の原因はどこにあるのか、どの原因を重視するのか、なぜ、帰属を誤るのか、帰属を改善するにはどうすれば良いのかをグループディスカッション通じて考察する。

第10~12回 自分自身を省察する。事前に配布するレジメの議論課題をもとに、積極的にグループディスカッションできるように準備する。自分自身はどう考えるか、自己欺瞞の働きとは、抑うつをもたらす帰属とは、自滅的な自己欺瞞を抜け出すにはをグループディスカッション通じて考察する。

第13~14回 信念を分析する。事前に配布するレジメの議論課題をもとに、積極的にグループディスカッションできるように準備する。なぜ間違った直感がつくられるのか、確率の罠とは、信念はどのような影響力を持つのかをグループディスカッション通じて考察する。

第15回 クリティカルシンキングという思考法について本講義での理解を確認する総合演習とまとめを行う。全体の講義でディスカッションした各テーマや提示した原則を再度考察し復習しておくこと。

<授業及び学習の方法>
・個人で取り組む「個人ワーク演習課題」と、チームで取り組む「チーム演習課題」を毎週実施する。
・1チーム4~5名程度の複数チーム編成を想定とする。
・課題テーマは、いずれも身近な事例を取り扱う。 
教科書・参考書等
テキストは特に定めない。PPTを使って講義する。
<参考書>
・岡本 義行/江口夏郎 (著), ライトワークス (監修)『クリティカル・シンキング』
・改訂3版 グロービスMBAクリティカル・シンキング (グロービスMBAシリーズ)
・「ロジカル・シンキング入門」(日本経済新聞社・茂木秀昭著) 
オフィスアワー
非常勤のためメールでのコンタクトとする 
履修上の注意・担当教員からのメッセージ
思考法に関心があれば、履修条件は特に必要としない。毎週、講義中で実施した練習問題を自宅で復習し、完全に理解することが講義履修の必須条件である。毎回の講義内容が理解できていないと、次週の講義に付いていくことが出来ない。上記授業計画は、進捗状況、社会の状況、履修者数(人数、関心テーマ)、内容の理解度状況によって変更することがある。 
参照ホームページ
メールアドレス
教員の実務経験との関連
(担当教員)沼田 秀穂
(世話役教員)原 真志
(授業責任者)中村 正伸