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科目ナンバリングについて
こちらを参照してください。  
講義コード
9834280-1 
授業科目名
国際経営 
授業科目名(英字)
International Management 
時間割
後期 木曜日 6校時 -
対象年次及び学年
1年次 
担当教員

山本 靖

ナンバリングコード・水準
M3 
ナンバリングコード・分野
BSN 
ナンバリングコード・ディプロマ・ ポリシー(DP)
DBA 
ナンバリングコード・提供部局
ナンバリングコード・対象学生
ナンバリングコード・特定プログラムとの対応
ナンバリングコード・授業形態
Lg 
ナンバリングコード・単位数

関連授業科目
経営戦略 
履修推奨科目
特になし 
学習時間
対面形式にて,講義90分×15回+自学自習「準備学習30時間+事後学習30時間」 
授業の概要
私たちは、経済のグローバル化が進展した、国境なき経済社会にいます。つまり、あらゆるモノ、サービス、情報、金融などは、日本という単一社会だけで成立しない現実に向き合わなければなりません。こうした状況を背景に、急速に研究が進む国際経営論またはグローバル・ビジネス論の視点から、多国籍企業の実態について学びます。なお本講義は、講師による一方的な授業を履修生が聴講するというのではなく、全員参加での発表・ディスカッションというスタイルです。グローバル・ビジネスに関するケース資料ならびに、国際経営という実務を経験してきたベテランの外部講師によるレクチャーを活用して講義を進めていきます。 
授業の目的
香川県を含む四国地方の中小企業・ベンチャー企業・老舗企業の課題の一つは、海外展開とグローバル・ビジネスをいつ、どうやって進めるのかという点にあります。本講義の目的は、まずOLI(Ownership, Local, Internalization)モデル、ウプサラ・モデル、CAGE(Cultural,Administrative,Geographical, Economical)フレームワーク,ボーン・グローバルという経営理論を理解した上で、海外進出時の意思決定力を身につけることにあります(D)。次に目的の二つ目は、国際経営、経営戦略、M&A、マーケティング、多国籍企業の海外子会社の経営管理を理解し、グローバル人材として必要な実践力を身に付けることです(B)。三つ目の目的は、業種別、国別に見た企業の国際経営における相違を踏まえ、様々な国際経営のあり方をケース資料にて学習し、専門知識を身に付けることにあります(A)。 
到達目標
1.グローバルなビジネスの視点から、多国籍企業、国家間の異文化や多様なビジネス習慣を学び受容することができ、多様な人々とコミュニケーションすることができる(DPにおける「グローバルマインド」に対応)
2.多国籍企業の経営課題に対して、国際経営の理論やフレームワークを活用し、分析や考察することができる(DPにおける「研究能力・応用力」に対応)
3.国際経営の主要な経営理論を正しく理解することができる(DPにおける「専門知識・理解」に対応) 
成績評価の方法
評価についての配点は、授業への取り組み姿勢・コミットメントが50%、リポートや小論文を50%とする。 
成績評価の基準
成績の評価は、100点をもって満点とし、秀、優、良及び可を合格とする。各評価基準は次のとおりとする。
 秀(90点以上100点まで)到達目標を極めて高い水準で達成している。
 優(80点以上90点未満)到達目標を高い水準で達成している。
 良(70点以上80点未満)到達目標を標準的な水準で達成している。
 可(60点以上70点未満)到達目標を最低限の水準で達成している。
 不可(60点未満)到達目標を達成していない。
ただし、必要と認める場合は、合格、了及び不合格の評語を用いることができる。その場合の評価基準は次のとおりとする。
 合格又は了 到達目標を達成している。
 不合格   到達目標を達成していない。 
授業計画並びに授業及び学習の方法
【授業計画】
授業の基本計画は以下の通りです。履修者の属性、志向する関心事、進捗状況によって変更する可能性があります。
第1回 オリエンテーション:講義の進め方、自己紹介、課題提示
第2回 国際経営と基礎理論:国際経営の基礎理論、ケース・メソッド、事例研究、討論
第3回 国際経営ケース研究:米国シリコンバレー企業の戦略
第4回 国際経営ケース研究:フードテックの事例とベンチャー・ファイナンス
第5回 企業の海外展開事例:タイ国市場へのビジネス進出
第6回 国際経営ケース研究:保守的な風土組織の改革
第7回 企業の海外展開事例:中国市場へのビジネス進出と注意点
第8回 企業の海外展開事例:ギリシャと日本における起業と多国籍企業
第9回 国際経営ケース研究:ワイン戦争:ニューワールドと伝統的ワイン国家
第10回 国際経営ケース研究:グローバルとローカルの経営バランス
第11回 企業の海外展開事例:電機メーカーによる欧州市場でのビジネス開発
第12回 企業の海外展開事例:米国のプライベート・エクイティを利用した海外進出
第13回 企業の海外展開事例:穀物ビジネスとジョイント・ベンチャー
第14回 企業の海外展開事例:公認会計士による米国での起業とAIテクノロジー
第15回 発表と討議

【授業及び学修の方法】
ケース・メソッドによる学習、外部講師から新しい知識獲得、理論書や論文等の輪読、資料作成と発表など様々な講義スタイルで進めます。また毎回の授業毎にレポートを課し、授業で学んだ内容の整理を促します。第15回には、受講者が発表し、討議を行います。この科目は全回対面授業を行います。なお、スケジュール調整困難な外部講師が登壇される講義については、外部講師だけが遠隔に変更となる可能性があります。

【準備学習及び事後学習のためのアドバイス】
第2回 理論書、論文、配布資料を読み、設問に対する回答や発表資料を授業当日までに準備してください(準備と事後で各回2時間ずつを目安)。
第3回~4回 ケース資料と配布資料を読み、設問に対する回答や発表資料を授業当日までに準備してください(準備と事後で各回3時間ずつを目安)。
第5回 登壇者(外部講師)の発表内容を翌週までにリポートとして提出してください。そして翌週のディスカッションに備えて論点を整理しておいて下さい(準備と事後で各回2時間ずつを目安)。
第6回 ケース資料と配布資料を読み、設問に対する回答や発表資料を授業当日までに準備してください(準備と事後で各回3時間ずつを目安)。
第7回~8回 登壇者(外部講師)の発表内容を翌週までにリポートとして提出してください。そして翌週のディスカッションに備えて論点を整理しておいて下さい(準備と事後で各回2時間ずつを目安)。
第9回~10回 ケース資料と配布資料を読み、設問に対する回答や発表資料を授業当日までに準備してください(準備と事後で各回3時間ずつを目安)。 
第11回~14回 登壇者(外部講師)の発表内容を翌週までにリポートとして提出してください。そして翌週のディスカッションに備えて論点を整理しておいて下さい(準備と事後で各回2時間ずつを目安)。
第15回 国際経営の基礎理論と各登壇者の事例のディスカッションに備えて論点を整理しておいて下さい(準備と事後で各回1時間ずつを目安)。 
教科書・参考書等
教科書は使用しません。参考書は以下の通りです。
『Transnational Management: Text, Cases, and Readings in Cross-Border Management』Cambridge University Press; (8th edition. 2018/3/1) Christopher A. Bartlett, Paul W. Beamish, Paperback US$70.69
『ケースブック 地方発企業の挑戦―四国出身企業のグローバル戦略』税務経理協会(2005/9/1),板倉宏昭編集 2,860円
『国際ビジネス入門』中央経済社; 第2版 (2013/4/24) 江夏健一・太田正孝・藤井健編者 3,190円 
オフィスアワー
木曜日(16:30~17:30) 
履修上の注意・担当教員からのメッセージ
経営問題に対する正解はありません。しかし、経営問題を解こうとする科学的プロセスやアプローチは、経営学では重視されます。経営力を身に付けるための議論を楽しみましょう。 
参照ホームページ
メールアドレス
yamamoto.yasushi@kagawa-u.ac.jp 
教員の実務経験との関連
総合商社でビジネス・マネジメントに従事後、シリアル・アントレプレナーとして日米でスタートアップ企業の経営実務の経験があります。