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科目ナンバリングについて
こちらを参照してください。  
講義コード
9834130-1 
授業科目名
ファイナンス・マネジメント 
授業科目名(英字)
Finance Management 
時間割
前期 木曜日 6校時
対象年次及び学年
1年次 
担当教員

三好 秀和

ナンバリングコード・水準
M2 
ナンバリングコード・分野
BSN 
ナンバリングコード・ディプロマ・ ポリシー(DP)
ABC 
ナンバリングコード・提供部局
ナンバリングコード・対象学生
ナンバリングコード・特定プログラムとの対応
ナンバリングコード・授業形態
Lx 
ナンバリングコード・単位数

関連授業科目
アカウンティング、中小企業ファイナンスと事業承継 
履修推奨科目
特になし 
学習時間
授業90分×15回+自学自習(準備学習 30時間 + 事後学習 30時間) 
授業の概要
企業経営をおこなうという観点から、経営財務、ファイナンスの基本的な概念、資本コスト、M&Aの概要までコーポレートファイナンスを主に学ぶ。企業経営はマクロ的な経済活動、金融、資本市場と密接に関係する。座学中心の講義ではあるが経済ニュース等トピックスと関連付けて講義をおこなう。普段から経済メディアに関心をもっていれば授業内容が実践で役立つと感じられより深い理解となる。 
授業の目的
企業経営者は当然のこと、非営利団体を組織経営する場合でもファイナンスの知識を身に着けることで客観的に事業運営の評価を身に着けることができる。
上場企業を目指す場合、自社の株価と資本市場との関係性を理解することでグローバルな視点に立ってビジネスを考察することができる。近年、投資家の間でEGS投資が話題となっている。企業が果たすべき社会的責任はどのようなものかを理解することでビジネスリーダーの資質を備えることができる。 
到達目標
・ファイナンスの基礎知識を学ぶことができる【大学院課程のDPのA:専門知識・理解】。
・企業の行動原理を理解することができる【大学院課程のDPのC:倫理観・社会的責任】。
・現実のトピックスを通して企業活動のタイナミズムを実感できる【大学院課程のDPのB:研究能力・応用力】。 
成績評価の方法
平常点100(授業内てテストをおこなう50点、授業への取組み姿勢、コミットメント50点)。有益な発言等には別途加点をおこなう。出席するだけでは平常点にならない。積極的に授業に発言されたい。ただし、加点については平常点の20%を超えることはない。 
成績評価の基準
成績の評価は、100点をもって満点とし、秀、優、良及び可を合格とする。各評価基準は次のとおりとする。
 秀(90点以上100点まで)到達目標を極めて高い水準で達成している。
 優(80点以上90点未満)到達目標を高い水準で達成している。
 良(70点以上80点未満)到達目標を標準的な水準で達成している。
 可(60点以上70点未満)到達目標を最低限の水準で達成している。
 不可(60点未満)到達目標を達成していない。
ただし、必要と認める場合は、合格、了及び不合格の評語を用いることができる。その場合の評価基準は次のとおりとする。
 合格又は了 到達目標を達成している。
 不合格  到達目標を達成していない。 
授業計画並びに授業及び学習の方法
第1回(第1章対応) ガイダンス/どうしてわが社の株価は低迷しているのか
(論点)株価の変動要因はなにか/PERと期待収益率/PERをどう活用するか
第2回(付録1対応) 懐かしい教授の講義
(論点)B/S、P/Lを学ぶ/財務基盤の視点で戦略を考える/株価をどう読み解くか
第3回(第2章対応) 「プライム落ち」は逃れたが、東証の市場再編問題
(論点)東証再編とプライム市場/流通株式数/単位(売買単位)/時価総額/スチュワートコードシップとコーポレート・ガバナンス・コード
第4回(第3章対応) 物言う株主にどう対処するか―アクティビスト・ファンド対策
(論点)CIO/総会招集請求権と株主の権利/検査役/株主提案権/委任状勧誘
第5回(第4章対応) 資本コストの導入は可能か
(論点)資本コストとハードルレート
第6回(第5章対応) ポストM&Aを意識しなければ失敗するぞ
(論点)会社の価格はどうやって計算するの?/M&Aの構図を理解すればより深まる/友好的なM&Aとは? /M&Aの成立までのプロセスとは? (その1)/M&Aの成立までのプロセスとは?(その2)
第7回(第5章対応) 株主総会とは何か?
(論点)総会の権限はどこまで及ぶのか/総会の招集手続/総会の運営/総会の決議の種類
第8回(第6章対応) IRは株主総会の前哨戦、プロを説得できないのでは経営者として失格
(論点)IRは何のために  その1/IRは何のために  その2/社長にとって一番長い一日が株主総会/格付け会社の格付とは
第9回 中間まとめ
第10回(第7章対応) メインバンク制は機能しているのか
(論点)資源国とは/メインバンクとは/リスケと貸しはがし、信用保証付き貸付/間接金融と直接金融/幹事証券
第11回(第8章対応) 資金調達の多様化は成功するか
(論点)格付けはどうして必要なの? ジャンク債ってなに?/円安悪玉論
第12回(第9章対応) 100年に一度のコロナパンデミック、業績は悪化する、止血が大切だ
(論点)為替は何が決定するのか(アセットアプローチ)/為替ヘッジ/為替は何が決定するのか(購買力平価アプローチ)
第13回(第10章対応) パンデミックのようなときこそ、長期的な展望を持て
(論点)バンデミックは絶好の買い場/香山が描くファブレス経営の効果/ファブレス経営とOEMの違い
第14回(第11章対応)不正発覚、生産本部は解体へ。ファブレス化へ経営の舵は切られた/攻めの一手、これからの成長戦略を描く
第15回 まとめとトピックス

また、以上の計画に関しては進捗状況、内容の理解度によって変更することがある。

事前学習
テキストの該当章を上記に示している。事前に読み込んでほしい。そして自分の意見をまとめて参加すると深みのある授業となる。各回1.5時間程度
また、中間まとめとまとめではこれまでの学習内容を再確認し質問する良い機会である。質問事項をまとめておいてほしい。各回1.5時間程度

事後学習
②-⑧、⑩-⑭経済新聞や経済番組の中で実際にその概念が利用されていることを確認してほしい。各2時間程度。そうすればここで学んだ知識は単なる理論ではなく実学であることが体験できる。また、所属する会社がどのように投資家から評価されているか、そしてライバル会社は?と実践の学習に役立ててほしい。自社の将来性が明確になる。特に、①-②は授業中に将来するアプリで財務諸表、株価のバリエーション、競合環境を確認してほしい。各回2時間程度。 
教科書・参考書等
テキストは「ストーリーで学ぶCFO講座」三好秀和著.同友館.2023.2価格1800円+税である。ガイダンスの第一回を受講してから購入すること。 
オフィスアワー
授業日の15:00-18:00 事前にメールにて予約すること。
幸町キャンパス南4号館3階の研究室にて実施する。
miyoshi.hidekazu@kagawa-u.ac.jp 
履修上の注意・担当教員からのメッセージ
ファイナンスには様々な出版物があるが独学で学ぶのは難しいと言われている。授業を確実に身に着けることが最短の方法である。 
参照ホームページ
http://www.gsm.kagawa-u.ac.jp/fm2020_2021.html 
メールアドレス
miyoshi.hidekazu@kagawa-u.ac.jp 
教員の実務経験との関連
生命保険会社や資産運用会社でトレーダーの経験がある。アナリスト協会の試験委員や大学の運用アドバイザーの経験があり実務経験が豊富である。