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科目ナンバリングについて
こちらを参照してください。  
講義コード
9834061-1 
授業科目名
マネジメント・アカウンティング 
授業科目名(英字)
Management Accounting 
時間割
前期 金曜日 6校時
対象年次及び学年
1年次 
担当教員

中村 正伸

ナンバリングコード・水準
M3 
ナンバリングコード・分野
BSN 
ナンバリングコード・ディプロマ・ ポリシー(DP)
BAX 
ナンバリングコード・提供部局
ナンバリングコード・対象学生
ナンバリングコード・特定プログラムとの対応
ナンバリングコード・授業形態
Lx 
ナンバリングコード・単位数

関連授業科目
アカウンティング、ビジネス・アカウンティング(財務会計) 
履修推奨科目
経営戦略、経営管理論、組織行動論 
学習時間
講義90分×15回 + 自学自習(準備学習16時間+事後学習44時間) 
授業の概要
組織は、製品やサービスのライフサイクルが短期化する中で、その戦略目標を実現する必要がある。
そのことを前提に、マネジメント・アカウンティング、即ち管理会計の組織内での役割を検討する。
授業の前半では、管理会計についての伝統的な内容を議論するが、後半では21世紀に求められる管理会計の役割について議論する。
授業の中では、履修者ひとりひとりによる所属組織における管理会計の仕組みを紹介するプレゼンテーションを踏まえ、ディスカッションを予定している。 
授業の目的
市場の不確実性が高い現代において、組織が管理会計をどう活用していくべきか、どんな可能性があるのか、自分なりの考察を行うことを目的とする。

単なる簿記や原価計算にとどまることなく、
組織経営という視点で管理会計が果たす役割について、
原理原則を踏まえ検討していく。 
到達目標
1.伝統的な管理会計の理論を理解し,重要なポイントを説明できる.(DPの「A:専門知識・理解」に対応)
2.1を踏まえ,現代において管理会計に期待される役割を自分なりに考察することができる.(DPの「B:研究能力・応用力」に対応) 
成績評価の方法
講義への取り組み姿勢(発言、質問等):30%(到達目標1、2に対応)
所属組織の管理会計についてのプレゼンテーション:40%(到達目標1に対応)
期末レポート:30%(到達目標2に対応) 
成績評価の基準
成績の評価は、100点をもって満点とし、秀、優、良及び可を合格とする。各評価基準は次のとおりとする。
 秀(90点以上100点まで)到達目標を極めて高い水準で達成している。
 優(80点以上90点未満)到達目標を高い水準で達成している。
 良(70点以上80点未満)到達目標を標準的な水準で達成している。
 可(60点以上70点未満)到達目標を最低限の水準で達成している。
 不可(60点未満)到達目標を達成していない。
ただし、必要と認める場合は、合格、了及び不合格の評語を用いることができる。その場合の評価基準は次のとおりとする。
 合格又は了 到達目標を達成している。
 不合格  到達目標を達成していない。 
授業計画並びに授業及び学習の方法
【授業計画】
第1回 イントロダクション,管理会計の意義

第2回 管理会計の基礎概念

第3回 業績管理アプローチ

第4週 意思決定アプローチ

第5週 利益管理

第6週 予算管理

第7週 長期経営計画

第8週 設備投資計画

第9週 戦略管理会計1:Balanced Score Card

第10週 戦略管理会計2:ABC/ABM

第11週 日本的管理会計1:原価企画

第12週 日本的管理会計2:アメーバ経営

第13週 良い管理会計とは-管理会計とそのシステムの持つ2面性①

第14週 良い管理会計とは-管理会計とそのシステムの持つ2面性②

第15週 不確実性の高い時代における管理会計 - これまでと将来


【授業および学修の方法】
基本的にパワーポイントを用いて解説・問題演習を行う。
また適宜ディスカッションを行い、授業内で発表を行う。

第8週までは、従来からの管理会計の内容をベースとして、現代における管理会計を考える上でのポイントを整理する。
第9週~第12週は、21世紀の管理会計についての考察を深めていく。

第7週以降は、自身の所属組織における管理会計の現状についてプレゼンテーションしていただき、
履修者全員で討論を行うことで、自身の所属組織における管理会計の役割について理解を深める。

第13週以降は、まとめとして、管理会計のあるべき姿について、他の履修者の所属組織の管理会計の実態も踏まえ、構想していく。

※履修者の学習経験、実務での経験を踏まえ、内容については臨機応変に対応して講義を進める。


【準備学修及び事後学修のためのアドバイス】
※いずれの回も、事前に資料をMoodleにアップしておくので、
目を通し、疑問点を明確にしておくこと。

第1~8回  組織経営の中での管理会計の役割を概観する。
      その為、所属組織の組織構造(事業部、部門、階層)を明確に把握しておくこと。
      授業の内容を踏まえ、会計情報(主には予算)がどのように管理されているか、
      組織構造に十分注視して、分析すること。
      準備学習として各回1時間、事後学習として各回2時間

第9~12回  第8回までの内容を踏まえ,発展的な管理会計の内容について具体的に紹介,検討する.
      第8回までの内容を参照しながら、所属組織の中で、組織構造を前提に、
      会計情報がどのように管理されているのかを明確にしておくこと。
      授業の内容を踏まえ、自身の所属組織が比較的新しい管理会計手法を、
      どのように用いていくべきかを整理すること。
      準備学習として各回1時間、事後学習として各回2時間

第13~14回  第1~12回までの内容をもとに、不確実性の高さを特徴とする現代において、
      「良い管理会計」「役に立つ管理会計」について検討する。
      準備学習として各回2時間、事後学習として各回1時間

第15回  自身が所属する組織がどのように管理会計手法を用いるべきか、
     自分なりに整理して最終レポートにまとめる準備を行う。 
     事後学習として18時間 
教科書・参考書等
教科書は特になし。資料を毎回配布する。

参考書:
・朴大栄・小澤義昭・山田伊知郎編著(2018)『新版 まなびの入門会計学(第3版)』中央経済社 2,860円
・谷武幸(2022)『エッセンシャル管理会計 (第4版)』中央経済社 3,080円
・伊丹敬之・青木康晴(2016年)『現場が動き出す会計』日本経済出版社 2,640円 
オフィスアワー
授業終了後22時まで、場所は南7号館3階の中村研究室とします。
上記以外は授業終了後にアポイントメントをとって下さい。別途対応とします。 
履修上の注意・担当教員からのメッセージ
大学院の授業は、単なる座学では意味がありません。
特に社会人学生の方には、自己の所属している組織をイメージし、
管理会計が果たしている、現在および今後の役割を考察して頂く必要があります。

社会人経験のない学生の方にも、管理会計の原理原則を理解していただきながら、
そこにどんな工夫が今後必要なのか、あえてチャレンジングに考察頂く必要があります。 
参照ホームページ
メールアドレス
nakamura.masanobu@kagawa-u.ac.jp 
教員の実務経験との関連