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科目ナンバリングについて
こちらを参照してください。  
講義コード
9833070-1 
授業科目名
経営管理論 
授業科目名(英字)
Management Theory 
時間割
前期 金曜日 6校時
対象年次及び学年
1年次 
担当教員

板谷 和彦

ナンバリングコード・水準
M2 
ナンバリングコード・分野
BSN 
ナンバリングコード・ディプロマ・ ポリシー(DP)
ACD 
ナンバリングコード・提供部局
ナンバリングコード・対象学生
ナンバリングコード・特定プログラムとの対応
ナンバリングコード・授業形態
Lx 
ナンバリングコード・単位数

関連授業科目
経営戦略 組織行動論 
履修推奨科目
特になし 
学習時間
対面形式にて、講義90分×15回+自学自習(準備学習 30時間 + 事後学習 30時間) 
授業の概要
本講義では、何らかの事業を行う組織、すなわち企業や自治体などの経営組織において扱われる管理の全体を講義の対象とします。
バックボーンとなる関連する知識体系とを理解するために、関連する理論と学説の解説を基本としますが、厳選した事例も紹介して実践的な課題と解決の方策への理解も促し、さらには、グローバル化、高度情報化など、急速に進む今日における経営と管理のあり方についても討議・考察をはかっていきます。 
授業の目的
企業や自治体などでは組織が存在するため、組織とそこで実施される管理を正しく理解することが必要です。今日的な企業や自治体などにおける経営組織と管理がどのような理論・学説に基づいて制度設計され変遷してきたかということと、それらがどのような役割と機能を有するかを理解することを目的とします(A)。次いで企業が社会で存在するための倫理観や社会的責任のあり方を考察し(C)、さらにグルーバル環境での企業戦略や先進事例も学ぶことでグローバルマインドを醸成することも目的とします(D)。 
到達目標
1.経営組織と管理がどのような役割と機能を有するかを理論と知識のバックボーンから正しく理解することができる(DPにおける専門知識・理解)。
2.ビジネスの実務の現場においてどのように倫理観を維持し、社会的責任を果たすのかに関して意識のあり方や指針を身につけることができる(DPにおける倫理観・社会的責任)。
3.グローバル企業の戦略や情報技術の先進活用を理解し、地域でのイノベーション創出のヒントにすることができる(DPにおけるグローバルマインド)。 
成績評価の方法
評価についての配点は、講義への取り組み姿勢(提出物や発言など)が50%、期末のレポート課題を50%とする。 
成績評価の基準
成績の評価は、100点をもって満点とし、秀、優、良及び可を合格とする。各評価基準は次のとおりとする。
 秀(90点以上100点まで)到達目標を極めて高い水準で達成している。
 優(80点以上90点未満)到達目標を高い水準で達成している。
 良(70点以上80点未満)到達目標を標準的な水準で達成している。
 可(60点以上70点未満)到達目標を最低限の水準で達成している。
 不可(60点未満)到達目標を達成していない。
ただし、必要と認める場合は、合格、了及び不合格の評語を用いることができる。その場合の評価基準は次のとおりとする。
 合格又は了 到達目標を達成している。
 不合格  到達目標を達成していない。 
授業計画並びに授業及び学習の方法
講義全体を3部構成とします。第1部(第1回~第5回)では、本講義の基礎となる、組織と管理とは何かについて学びます。第2部(第6回~第10回)では、行動科学を主体に、組織を構成する「人」に関する理解と考察を深めていきます。そして第3部(第11回~第15回)では、組織の有する動的な側面としての戦略、変革などの解説を行うとともに、ケーススタディの事例を示し、討議中心に講義全体を振り返って理論や関連する知識体系による説明付けを討議形式で行います。
授業の進め方は、基本、対面での講義を主体としますが、教員と学生がインタラクティブなコミュニケーションをはかれるよう、質問や意見・コメントが積極的に出るような講義進行に種々工夫します。

授業計画:授業の基本計画は以下としますが、履修者(人数、志向する関心・テーマ)や進捗状況などによって変更する可能性があります。

第1回.ガイダンス「経営管理論」とは何か、本講義で何を学ぶのか
第2回.経営管理の基礎となる学説
第3回.組織とは何か
第4回.マネジメントとは何か
第5回.経営組織における資源とは何か
第6回.人間関係論
第7回.リーダーシップ論
第8回.フォロワーシップ論
第9回.経営組織における意思決定
第10回.経営組織におけるコンフリクト
第11回.経営組織における戦略
第12回.経営組織の風土と変革
第13回.日本型経営管理を学ぶ「その特徴とケーススタディ」
第14回.グローバル型経営管理を学ぶ「その特徴とケーススタディ」
第15回.全体のまとめとレポート課題の提示

自学自習に関するアドバイスとしては、講義の翌日にMoodleに講義資料を掲載するようにしますので、それを見て復習するようにして下さい。次の講義のイシューも予告するので、以下のガイドラインを参照に、関連する事柄に関して調べたり、情報を集めてみるようにして下さい。

第1回~第5回においては、組織と管理の基礎を学ぶので、参考図書や関連した資料を参照して予告した内容に関して自分なりに理解を進めておいてください。講義後はMoodleにアップする資料を参照して、個々のイシューをしっかり復習して下さい(準備と事後で各回2時間ずつを目安)。

第6回~第10回においては、「人」を経営の視点で学ぶので、予告した内容に関して自分の経験に即して議論する概念の意味性を考察しておいてください。講義後はMoodleにアップする資料を参照して、個々のイシューをしっかり復習して下さい(準備と事後で各回2時間ずつを目安)。

第11回~第15回においては、集団としての組織のダイナミズムや事例を掘り下げていきます。自分でも関心のある分野で事例を調べるとともに、学んだ理論での説明付けを試みていって下さい(準備と事後で各回2時間ずつを目安)。 
教科書・参考書等
教科書は特に指定しませんが、参考書は以下の通りです
「組織論」 桑田耕太郎、田尾雅夫、有斐閣アルマ
「経営組織論の基礎」 高橋正泰、山口善昭、磯山優、文智彦、中央経済社 
オフィスアワー
希望者は事前にメールにて連絡ください。基本、講義がある日の講義の前後で設定します。 
履修上の注意・担当教員からのメッセージ
マネジメントの基礎を学びたいとの意欲があれば事前の特別な知識は必要ありません。
例年、M1の多くの方が履修して「経営学を学ぶ」ヒントを得ています。そのため、難解な説明は避け、専門用語は、言葉の定義や語源まで遡るなど、理解と定着をはかるように種々工夫しています。 
参照ホームページ
https://itaya-labo-kagawa-u.org/ 
メールアドレス
itaya.kazuhiko@kagawa-u.ac.jp 
教員の実務経験との関連
技術系企業の研究所で工学研究者として研究と管理に従事した経験があります。