シラバス参照

科目ナンバリングについて
こちらを参照してください。  
講義コード
9833040-1 
授業科目名
地域公共政策 
授業科目名(英字)
Regional Public Policy 
時間割
前期集中 その他 集中
対象年次及び学年
1年次 
担当教員

渡邉 誠

佐藤 勝典

中村 正伸

ナンバリングコード・水準
M2 
ナンバリングコード・分野
RPA 
ナンバリングコード・ディプロマ・ ポリシー(DP)
ABC 
ナンバリングコード・提供部局
ナンバリングコード・対象学生
ナンバリングコード・特定プログラムとの対応
ナンバリングコード・授業形態
Lx 
ナンバリングコード・単位数

関連授業科目
履修推奨科目
特になし 
学習時間
講義90分×15回+自主学習(準備学習30時間+事後学習30時間) 
授業の概要
少子高齢化による人口減少が進む我が国では、労働生産性や所得水準などの面で国際的な地位が低下し、新卒一括採用などに代表される日本型労働慣行は行き詰まりを見せている。知識情報社会にふさわしいライフスタイルの確立、深刻化する地方の衰退への対応など、戦後日本を形づくってきた中央依存、集権的な行政・社会経済システムからの転換が求められている。
各地域の独自の創意工夫により、各地の個性や優位性を活かした地域ならではのビジネスの創出、人材の育成などにより、地域の人々が豊かさを感じられる自立した地域社会を創っていくためには、関係する地方自治に係る諸制度や地方分権の動向を理解しつつ、地域の現状を客観的に認識し、諸課題に向き合い、行政・民間の垣根を越えて現実的な解決に向けて努力する人材(パブリック・プロフェッショナル)の活躍が不可欠となる。
そこで、地域政策の形成過程や国の動向についての基礎的知識に加え、地域資源を活用した産業振興、条件不利地域の振興等、様々な具体的な政策課題に対する取組事例や政策推進の手法について学ぶとともに、地域の持続的発展に向けた地域課題の解決策について考察する講義を行う。 
授業の目的
地域公共政策の推進に関する地方自治の仕組み、最近の地方分権の動向や地域を経営するマネジメントの視点を学ぶとともに、地域資源を活用した産業振興、条件不利地域の振興等、様々な政策課題に対する地域での取組について検証し、地域活性化の方策について実践的に検討する力を身につける。 
到達目標
1.地方自治、地域振興に関する制度・仕組みや地方分権の動向について説明することができる。(DPの「専門知識・理解」に対応)
2.地域課題解決の取組事例について述べることができる。(DPの「専門知識・理解」に対応)
3.身近な地域の諸課題に向き合い、地域を経営するマネジャーの視点(パブリック・プロフェッショナル)で将来のあるべき姿の実現に向けて対処することができる。(DPの「専門知識・理解」「研究能力・応用力」に対応) 
成績評価の方法
①授業への取組み姿勢50%、②グループワークによるプレゼンテーション及び③課題レポート50%により評価 
成績評価の基準
成績の評価は、100点をもって満点とし、秀、優、良及び可を合格とする。各評価基準は次のとおりとする。
 秀(90点以上100点まで)到達目標を極めて高い水準で達成している。
 優(80点以上90点未満)到達目標を高い水準で達成している。
 良(70点以上80点未満)到達目標を標準的な水準で達成している。
 可(60点以上70点未満)到達目標を最低限の水準で達成している。
 不可(60点未満)到達目標を達成していない。
ただし、必要と認める場合は、合格、了及び不合格の評語を用いることができる。その場合の評価基準は次のとおりとする。
 合格又は了 到達目標を達成している。
 不合格  到達目標を達成していない。 
授業計画並びに授業及び学習の方法
【授業計画】
序盤に地域の資源や課題を認識した上で、国、自治体における公共政策の形成過程や地方分権など国と地方の関係性を学習する。次に地方創生や地域資源を活用した地域活性化を図るための地域振興政策やまちづくり政策を学習する。その過程において、地域を経営する視点で必要となるマネジメントの手法についても学習する。

(地域社会の現状と課題)
第1回:地域を知る(地域資源、地域課題)
第2回:人口減少
第3回:現代日本の諸課題①(現代日本を形づくるもの)
第4回:現代日本の諸課題②(我が国の進むべき方向性)

(公共マネジメント演習)
第5回:演習① 自治体経営シミュレーション(その1)
(進行方法説明、施策担当の決定等、第一期の経営シミュレーション)
第6回:演習② 自治体経営シミュレーション(その2)
(第二期の経営シミュレーション)
第7回:演習③ 自治体経営シミュレーション(その3)
(第三期の経営シミュレーション)
第8回:演習④ 自治体経営シミュレーション(その4)
(第四期の経営シミュレーション、振り返り)

(地方創生)
第9回:地域振興政策(産業振興政策、過疎地域振興等)
第10回:市街地活性化、都市計画

(地方分権・地域経営)
第11回:組織運営・公共マネジメント
第12回:地方分権
第13回:市町村合併、道州制
第14回:議会
第15回:地域課題解決プロジェクト発表・まとめ

※以上の計画に関して、進捗状況、内容の理解度等によって変更することがある。

【授業及び学習の方法】
授業は講義を中心に進めるが、受講者の理解を深めるために発表・討議、演習を取り入れる。この科目は全回対面授業を行うこととするが、状況によっては一部の回の授業形態を遠隔に変更する可能性がある。

【準備学習及び事後学習のためのアドバイス】
第1回〜第4回 地域活性化や地方自治を扱った新聞などのメディア情報を収集し授業で紹介できるよう準備する。(1時間✕4回)
地域活性化や地方自治に関する参考書を読み、政策課題を考察する。(8時間)
地域活性化や地方自治について、その要点をレポートにまとめる。(4時間)
第5回〜第10回 組織経営や地域創生を扱った新聞などのメディア情報を収集し授業で紹介できるよう準備する。(1時間✕5回)
組織経営や地域創生に関する参考書を読み、政策課題を考察する。(10時間)
組織経営や地域創生の政策課題について、その要点をレポートにまとめる。(5時間)
第11回〜第15回 居住する自治体の地域課題と地方議会との関わりを扱った新聞などのメディア情報を収集し授業で紹介できるよう準備する。(1時間✕5回)
地方分権、地方政治に関する参考書を読み、政策課題を考察する。(10時間) 
教科書・参考書等
(参考文献)『日本の地方政府 ―1700自治体の実態と課題―』(曽我謙悟、中公新書、2019年、946円) 
オフィスアワー
学外講師についてはオムニバス形式であるため、オフィスアワーは設定していない。講師への質問がある場合は講義時にお願いします。 
履修上の注意・担当教員からのメッセージ
公共や地域の振興は、行政だけが担うべきものではありません。中央依存体質から脱却し、地方(住民)が自ら悩み、決定する分権時代の公共や地域経営に関心のある方の参加を望みます。 
参照ホームページ
メールアドレス
教員の実務経験との関連
(担当教員)渡邉 誠
(世話役教員)佐藤 勝典
(授業責任者)中村 正伸