【授業計画】 第1回 ガイダンス(4月16日6限) 「組織行動」「授業内容(全体の構成・概要、評価方法、ケースメソッドなどについて)」について説明します。「皆さんの問題意識」についても共有します。 ※ 「組織行動論」を履修される方は第1回に必ず出席してください。 ※ 第2回で使用するMBTI質問紙の配布、説明をします。
Ⅰ部:コミュニケーション、パーソナリティのスタイルを知る(4月23日6・7限) MBTI(性格タイプテスト)を用いて自分と他者についての理解を深め、よりよい関係性づくりについて考えます。MBTIはユングのタイプ論を基に開発された指標で、心のあり方の多様性を説明し、自己理解、他者理解を深めるためのツールです。円滑なコミュニケーションが機能しない背景や問題について「認知」の点から検討します。 第2回 「パーソナリティスタイル」を知る(MBTIフィードバック) 第3回 「個人と組織にとってのコミュニケーション」
Ⅱ部:組織の病理(4月30日6・7限) 集団や組織がうまく機能しなくなる諸問題とその要因について、ケース「雪印乳業」の討議などを通じて理解を深めます。ケースには、二つの事件(牛乳食中毒事件、牛肉偽装事件)によって倒産寸前にまで追い込まれる同社と、同社の再建に取り組むプロセスが描かれています。集団行動や組織適応について概観します。 第4回 グループ討議 第5回 全体討議 + まとめ「組織の病理」 ※ケース「雪印乳業(A)(B)」(\1,100、\990)
Ⅲ部:リーダーシップ(5月7日6・7限) リーダーの取るべき行動やリーダーシップについて、ケース「“すごい”医療チームを作る―林成之医師の挑戦―」の討議を通じて理解を深めます。このケースには、林医師が発揮した2のタイプのリーダーシップが描かれています。状況や環境によって、どのようなリーダーシップがどのような効果を発揮するのかについて議論します。また、これまでのリーダーシップ研究を概観し、今後どのようなリーダーシップが求められるのかについても議論します。 第6回 グループ討議 第7回 全体討議 + まとめ「リーダーシップ概論とリーダーとしての経験」 ※ケース「“すごい”医療チームを作る―林成之医師の挑戦―」(\300ぐらい)
★ 中間レポート(締切:5月14日23:59迄、Moodle経由で提出) 課題:MBTIから学んだことはどのようなことですか。また、これまでのグループ討議を通じて、MBTIフィードバックによる自己理解と他者理解はどのように役立ちましたか。(2000字以内)
Ⅳ部:組織風土と組織活性化(5月14日6・7限) 組織メンバーの態度や行動に影響を与えたり、逆にその態度や行動によって特徴づけられる組織風土について、ケース「セイコーエプソン2018(A)」の討議を通じて理解を深めます。ケースには、セイコーエプソン株式会社の成り立ちから近年M&Aの取り組みが描かれています。セイコーエプソンには、時代を超えてどのような組織風土が貫かれているの、M&Aにおいて組織風土はどのように扱われるとよいのかを議論しつつ、組織が活性化し、成長し続ける要因についても概観します。後半は「組織活性化グループワーク」について「テーマ出し」「グループ分け」を行います。 第8回 グループ討議 第9回 全体討議 + まとめ「組織開発(組織風土、組織活性化)」 + 「組織活性化グループワーク」について ※ケース「セイコーエプソン2018(A)」(\1,221)
特別回 公開講座(予定)(○月○日○限)(予定) テーマ、講師、場所:未定
Ⅴ部:組織活性化グループワーク(5月21日6・7限) これまでの授業を総括する意味で、グループに分かれて「組織の活性化」について議論します。「組織活性化」として焦点を当てたいテーマ(領域)について、(1)組織活性化を阻む要因、(2)活性化促進策、(3)活性化の評価(軸、尺度)を議論し、グループ発表の準備を行います。 第10、11回 「組織活性化グループワーク」
Ⅵ部:組織変革と組織開発(5月28日6・7限) 組織変革とリーダーシップについて、ケース「言語とグローバル化: 楽天の『英語化』(A)」の討議を通じて理解を深めます。ケースには、世界一のインターネット・サービス企業を目指す同社が、英語を社内公用語とし、言語と文化の壁を打ち破ろうとする取組が描かれている。組織変革モデル、環境変化の質的変容、組織開発手法についても概観します。 第12回 グループ討議 第13回 全体討議 + まとめ「組織変革と組織開発」 ※ケース「言語とグローバル化: 楽天の『英語化』(A)」($4.25)
Ⅶ部:組織活性化グループ発表とまとめ(6月4日6・7限) 組織活性化グループワークの発表を行います。組織の成長段階モデル、個人の発達課題を概観し、組織と個人の成長の非同期性を理解し、将来のリーダーとして求められる経験について検討します。 第14、15回 組織活性化グループ発表 + まとめ
★ 期末レポート:「締め切り」「課題」は後日Moodleにてお知らせします。
■以上の授業計画(使用するケースなど)は、履修者(人数、関心テーマ)や進捗状況、内容の理解度などによって変更する可能性があります。 ■「公開講座」はゲスト講師の都合によってテーマや実施する日程を決めます。オンラインでの実施、あるいは中止する可能性があります。 ■「授業資料の配付」「ケースの事前設問の提出」「授業後コメント」「レポートの提出」などに「香川大学moodle」を活用します。
【準備学習及び事後学習のためのアドバイス】 第1回~3回(8時間) MBTI質問紙を回答して授業にのぞむ。 MBTIフィードバックや組織において個人が陥りやすい認知や行動スタイルについて理解したことを実際の職場や組織に落とし込んで、自分と他者(組織)のコミュニケーション課題を考察する。
第4~5回(8時間) 事前にケースを読み、事前課題を提出して授業にのぞむ。 「組織の病理」について理解したことが、実際の職場や組織で起きていないか、未然に防ぐために個人として、組織としてどのような取り組みが可能かについて考察する。
第6~7回(8時間) 事前にケースを読み、事前課題を提出して授業にのぞむ。 リーダーとして取るべき行動について、実際の職場や組織を念頭に、自分が目指すリーダーシップ、リーダー像について考察する。
第8~9回(8時間) 事前にケースを読み、事前課題を提出して授業にのぞむ。 実際の職場や組織ではどのような組織風土が醸成・共有されているのか、その組織風土がもたらす効果(プラス面、マイナス面)を考察する。
第11~12回(8時間) 「組織活性化」として焦点を当てたいテーマについて文献・事例調査をして授業にのぞむ。 グループワークで議論されたことをベースに、更に文献・事例調査を行い、コンセプトや施策案などを検討する。
第13~14回(8時間) 事前にケースを読み、事前課題を提出して授業にのぞむ。 組織変革や組織開発について理解したことを、「組織活性化」グループワークに反映させながらグループ発表の準備に結びつける。
第15回(12時間) グループ発表の準備をして授業にのぞむ。 グループ発表及び質疑応答、全体討議やまとめで理解したことを、期末レポートに反映できるように考えを整理する。
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