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科目ナンバリングについて
こちらを参照してください。  
講義コード
9833010-1 
授業科目名
アカウンティング 
授業科目名(英字)
Accounting 
時間割
前期 金曜日 7校時
対象年次及び学年
1年次 
担当教員

中村 正伸

ナンバリングコード・水準
M2 
ナンバリングコード・分野
BSN 
ナンバリングコード・ディプロマ・ ポリシー(DP)
ABX 
ナンバリングコード・提供部局
ナンバリングコード・対象学生
ナンバリングコード・特定プログラムとの対応
ナンバリングコード・授業形態
Lg 
ナンバリングコード・単位数

関連授業科目
ビジネス・アカウンティング(財務会計)、マネジメント・アカウンティング(管理会計) 
履修推奨科目
経営戦略,経営管理論、組織行動論 
学習時間
講義90分×15回 + 自学自習(準備学習46時間+事後学習14時間) 
授業の概要
前半は,財務諸表(主に貸借対照表・損益計算書)を念頭におきながら,
会計の役割と基本的な仕組みについて解説した上で.現代的な意義を検討する.

後半は,管理会計についての伝統的な内容を共有した上で,
管理会計が具体的にどのような役割を現代の組織で果たしているのかを検討する.

適宜,計算問題やプレゼン,ディスカッションを踏まえ,単なる座学でなく,
基本的な知識をベースに,各自が自力で考察を行う. 
授業の目的
前半では、財務会計の現代的な意義を考察する。
具体的には、財務諸表の目的と中身に着目し、
資産、負債、純資産、収益、費用、利益について、
組織の経営の中でどのような意味を持つのか、
外部の関係者はその数値をどのように活用できるのか、を考察する。

後半では、管理会計の現代的な意義を考察する。
具体的には、単なる原価計算にとどまることなく、
管理会計の原理原則を踏まえ、
自己の所属する組織内において、
管理会計が果たしている役割を考察する。 
到達目標
1.取引の発生から、どのように記帳がなされ、財務諸表が作成されるのか、そのプロセスを理解する。(DPの「A:専門知識・理解」に対応)
2.財務諸表について同業他社間での比較ができる。(DPの「B:研究能力・応用力」に対応)

3.管理会計の基礎的な概念を理解する。(DPの「A:専門知識・理解」に対応)
4.管理会計の基礎的な概念の理解を踏まえ、自身が所属する組織について、会計的に考察することができる。(DPの「B:研究能力・応用力」に対応) 
成績評価の方法
ディスカッション、及びプレゼンテーション :30%(到達目標2、4に対応)
講義への取組み姿勢(質問・コメント等) :30%(到達目標1、3に対応)
最終課題レポート :40%(到達目標2、4に対応) 
成績評価の基準
成績の評価は、100点をもって満点とし、秀、優、良及び可を合格とする。各評価基準は次のとおりとする。
 秀(90点以上100点まで)到達目標を極めて高い水準で達成している。
 優(80点以上90点未満)到達目標を高い水準で達成している。
 良(70点以上80点未満)到達目標を標準的な水準で達成している。
 可(60点以上70点未満)到達目標を最低限の水準で達成している。
 不可(60点未満)到達目標を達成していない。
ただし、必要と認める場合は、合格、了及び不合格の評語を用いることができる。その場合の評価基準は次のとおりとする。
 合格又は了 到達目標を達成している。
 不合格  到達目標を達成していない。 
授業計画並びに授業及び学習の方法
【授業計画】
第1回  授業ガイダンス、財務会計・管理会計概観①:財務会計のポイント

第2回  財務会計・管理会計概観②:管理会計のポイント

第3回  会計制度と会計の機能

第4回  流動資産と固定資産、純資産と負債

第5回  収益と費用、財務分析基礎-JALとANAの比較①-安定性

第6回  財務分析基礎-JALとANAの比較②-収益性

第7回  経営の中での会計を考える①:「持つ経営」か「持たざる経営」か1

第8回  経営の中での会計を考える①:「持つ経営」か「持たざる経営」か2

第9回  経営の中での会計を考える②:グループディスカッション-カルビーの事例から

第10回  管理会計の意義

第11回  業績管理と意思決定

第12回  利益管理

第13回  予算管理

第14回  原価企画-日本発の管理会計手法として、Balanced Score Card-米国発の管理会計手法として

第15回  まとめのディスカッションとプレゼンテーション

※履修者の学習経験、実務での経験を踏まえ、内容については臨機応変に対応して講義を進める。


【授業及び学修の方法】
基本的にパワーポイントを用いて解説・問題演習を行う。
また適宜ディスカッションを行い、チーム、または個人でのプレゼンを授業内で行う。
第9回と第15回には、チームディスカッションを行い、チーム毎に発表、討議を行う。


【準備学修及び事後学修の為のアドバイス】
第1回  組織経営の中での会計の果たす役割を、財務会計、管理会計、それぞれの視点で概観する。
     また、授業全体のガイダンスも行う。
     準備学習として1時間、事後学習として1時間

第2~8回  組織経営の中での会計の果たす役割を、特に財務会計の視点で概観する。
      その為、自身の所属組織の事業内容と財務情報に触れておくこと。
      授業の内容を踏まえ、自身の所属組織の財務情報について分析すること。
      準備学習として各回2時間、事後学習として各回1時間。

第9回  第10回以降の管理会計の学習準備として、組織内で会計をどのように用いるのか、
     事例に基づき議論するので、事前に配布する資料を確認、熟読しておくこと。
     準備学習として3時間、事後学習として1時間

第10~14回 組織経営の中での会計の果たす役割を、特に管理会計の視点で概観する。
      その為、自身の所属組織の構造(事業部、部門、及び階層性)を明確に把握しておくこと。
      授業の内容を踏まえ、自身の所属組織の構造を前提に、
      会計情報がどのように組織内で使われているか分析すること。
      準備学習として各回2時間、事後学習として各回1時間。

第15回   個人ワーク、及び授業内でのチームディスカッションを踏まえ、プレゼンテーションとして内容をまとめて発表する。
      加えて自分なりの整理を行い、まとめ、最終課題レポートの草稿を作成する。
      準備学習として18時間。 
教科書・参考書等
教科書は特になし。資料を毎回配布する。

参考書として
・朴大栄・小澤義昭・山田伊知郎編著(2018)『新版 まなびの入門会計学(第3版)』中央経済社 2,860円
・谷武幸(2022)『エッセンシャル管理会計 (第4版)』中央経済社 3,080円 
オフィスアワー
授業終了後22時まで。場所は南7号館3階の中村研究室とします。
上記以外は、授業終了後にアポイントメントをとって下さい。別途対応とします。 
履修上の注意・担当教員からのメッセージ
基本的な知識、伝統的な考え方について、整理しながら理解することにまず努めて下さい。
その上で、会計が組織において果たすべき現代的な意義・役割について考察することにチャレンジして下さい。

単に組織の数字を扱うために会計があるわけではありません。
会計が組織運営においてどんな役割を果たしてきたのか、今後果たしていくべきなのか、
皆さんと検討できればと思います。 
参照ホームページ
メールアドレス
nakamura.masanobu@kagawa-u.ac.jp 
教員の実務経験との関連