【キーワード】データサイエンス、災害、防災・減災
防災に活用できる科学的なデータとしては、災害に関するデータと、それを観測するテクノロジーについて、災害前(災害が起こっていない日常の時点と、災害が起こる直前)と災害後(直後、そしてライフライン復旧が求められる事後)という2つのステージでの議論が重要である.「災害前」としては、例えば、気象データなどは、雨量や温度、湿度、気圧などのデータが各地の気象観測所で集められ、また人工衛星から、可視光線、赤外線、電波などのセンサーを使って地表や地中を観測しデータが収集されている。このようにローカルからワールドワイドにいたる様々なデータを活用し、各種の災害情報が作成され、防災や減災に役立てられる。「災害後」としては、被災地に近い定点観測地点や衛星からのデータ、そして現場周辺のユーザーが発信しているデータなどが避難等に重要である。また、オープンデータの活用によって、国や自治体等と住民が連携しながら二次災害の減災に寄与することもできる。本講義では、こうした「災害」に係るデータの活用方法について担当教員がそれぞれの専門分野から説明する。 この科目では、リスクにかかわる知識・技能/現代社会におけるリスクについての知識を習得することができます。(R科目) この科目では、情報学、統計学に関する知識・技能/これからのデジタル社会を生きるうえで必要な知識を習得することができます(I科目)
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