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科目ナンバリングについて
こちらを参照してください。  
講義コード
0B10034-1 
授業科目名
知プラe科目 マンガと社会 
授業科目名(英字)
Manga and Society 
時間割
前期集中 その他 集中
対象年次及び学年
1年次 
担当教員

岩崎 保道

ナンバリングコード・水準
B2 
ナンバリングコード・分野
THM 
ナンバリングコード・ディプロマ・ ポリシー(DP)
cbe 
ナンバリングコード・提供部局
ナンバリングコード・対象学生
ナンバリングコード・特定プログラムとの対応
ナンバリングコード・授業形態
Le 
ナンバリングコード・単位数

関連授業科目
特になし 
履修推奨科目
特になし 
学習時間
授業(e-Learning)90分×15回+自学自習 
授業の概要
【キーワード】マンガ(漫画、まんが)、コミック、文化政策、地域振興

近年、マンガは文化や産業の振興に一定の役割を果たすなど、社会的に影響を持つようになり、海外にもマンガ文化が発信され注目されています。このような背景の下、マンガに関わる政策的な取り組みや、マンガを地域の活性化に活用するなど、多種多様な活動が盛んに行われています。
一方、マンガに関わる教育研究が深化しており、学術研究の分野を築いています。当授業は、このような身近な存在であるマンガの歴史的な発展をはじめ、文化・産業面での動向や地域振興への活用状況などを解説します。また、高知県が多くのマンガ家を輩出してきたことや、マンガに関わる取り組みの先進県であることを踏まえ、四国4県のマンガ事情を紹介します。
以上の趣旨により、具体的なテーマとして「マンガの歴史」「マンガを活用した地域振興」「マンガに関わる学術研究」「マンガ産業の動向」「高知県、愛媛県、香川県、徳島県に関わるマンガ家」などを取り上げます。 
授業の目的
(1)マンガの歴史的発展や社会的役割を理解する
(2)マンガを活用した地域振興の状況を理解する
(3)マンガの学術的成果を把握する
(4)高知県、愛媛県、香川県、徳島県のマンガ事情を把握する 
到達目標
(1)マンガの歴史的発展や社会的役割が理解できるようになる
(2)マンガを活用した地域振興の状況が理解できるようになる
(3)高知県、愛媛県、香川県、徳島県のマンガ事情が説明できるようになる

(共通教育スタンダードの「21世紀社会の諸問題に対する探求能力」「広範な人文・社会・自然に関する知識」「地域に関する関心と理解力」に対応) 
成績評価の方法
評価基準:下記の平常点及びレポート試験が達成目標に達しているか総合的に判断します。
評価方法:授業に対する積極性や小レポート(50点)、レポート試験(50点)とします。定期試験に代えてレポート試験を課します。単位取得条件として、合計60点以上を取得する必要があります。なお、モジュール内の学修が出席に相当します。 
成績評価の基準
成績の評価は、100点をもって満点とし、秀、優、良及び可を合格とする。各評価基準は次のとおりとする。
 秀(90点以上100点まで)到達目標を極めて高い水準で達成している。
 優(80点以上90点未満)到達目標を高い水準で達成している。
 良(70点以上80点未満)到達目標を標準的な水準で達成している。
 可(60点以上70点未満)到達目標を最低限の水準で達成している。
 不可(60点未満)到達目標を達成していない。
ただし、必要と認める場合は、合格、了及び不合格の評語を用いることができる。その場合の評価基準は次のとおりとする。
 合格又は了 到達目標を達成している。
 不合格  到達目標を達成していない。 
授業計画並びに授業及び学習の方法
第1回 ガイダンス(本講義の概要説明)
第2回 マンガの歴史(1)(江戸時代から大正時代までのマンガに関わる歴史)
第3回 マンガの歴史(2)(昭和時代以降のマンガに関わる動向について)
第4回 文化政策とマンガ(国や地方都市におけるマンガに関わる文化政策)
第5回 マンガ・アニメを活用した地域振興(1)イベント(マンガ・アニメに関わるイベントやその効果について)
第6回 マンガ・アニメを活用した地域振興(2)コンテンツツーリズム(コンテンツツーリズムの動向や実例の紹介)
第7回 マンガに関わる施設(マンガに関わる施設の目的や機能について)
第8回 マンガを活用した地域振興に関するレポート(受講生がマンガに関わる地域振興等の状況を調査して報告する)
第9回 マンガの研究(マンガに関わる研究機関や研究成果)
第10回 マンガを教育する大学(マンガに関わる大学教育の紹介)
第11回 マンガ産業の動向(コミック等の売り上げの推移や、業界の課題など)
第12回 高知県のマンガ事情(高知県出身のマンガ家や作品について)
第13回 愛媛県、香川県、徳島県のマンガ事情(各県出身のマンガ家や作品について)
第14回 マンガとチカラと未来(マンガの利活用とコミック工学)
第15回 受講生の発表(マンガと社会に関するもの)

【授業時間外学習について】
受講生に対しては、関連資料の収集及びその予備学習を望みます。また、毎回の授業内容を復習し、理解を深めておく必要があります。具体的には、各回の授業テーマに則した状況調査や分析など、週に4時間程度の考察が求められます。また、関心を持った事項を自主的に調べるなど積極的な学習態度で学んでください。

【バリアフリー対応について】
授業動画は全て字幕付き

【e-Learning科目の履修登録に際して】
本講義はフルオンデマンドで実施されるため講義室での授業は行わない。また、科目によって受講制限をかける場合がある。なお、教務システムの履修登録とは別にe-Learningシステム(Moodle)の登録が必要なので、大学連携e-Learning教育支援センター四国ウェブページに掲載している香川大学学生向け履修案内をよく読んで、期限内に登録手続きを済ませること。期限内に登録を完了できなかった場合は履修を許可しない。
https://chipla-e.ucel.kagawa-u.ac.jp/ 
教科書・参考書等
【教科書1】
書名 『マンガと社会』
I S B N 4910284168 著者名 岩崎保道
出版社 高知新聞総合印刷 出版年 2022年
金額 2,200円
備考 紙媒体と電子書籍の両方で販売(いずれかを購入) 
オフィスアワー
電子メール(yiwasaki@kochi-u.ac.jp)にて連絡すること 
履修上の注意・担当教員からのメッセージ
【コメント】
マンガが社会に浸透していることを背景として、マンガの社会的な役割が見直されています。例えば、文化や地域の振興に役立てられ公益的な側面でも取り入れられるようになりました。また、マンガが文化政策のなかに取り入れられていたり、イベントなどの地域振興にマンガが活用されています。マンガは私たちに楽しみや喜び、時には学びや癒しをもたらせてくれる存在であり、日常に溶け込んでいるものと言えるでしょう。
マンガが果たす役割などを様々な観点で学ぶことは、マンガの存在意義や在り方を確認することを通じて、豊かな社会環境づくりに寄与する考察になると考えます。このように、マンガは多様な側面を持っていますが、ご存じない事柄があるかもしれません。その意味において、この授業を通じて、マンガに関わる新たな知見や学びを得ることができると思います。
マンガの社会的な在り方に関心を持つ学生の積極的な参加を期待します。以上のことから、マンガに関わる基礎的な知識や近年の動向について、事前学習を踏まえ自分の考えを整理しておくことを望みます。私たちの日常の中で、マンガが社会にどのように関わり、影響しているのか授業を通じて多く学んでいただきたいです。この分野に関心を持つ学生の積極的な参加を期待します。なお、当授業は専門知識を持たない方にも分かりやすく説明します。

【注意点】
授業方法はビデオ(または課題の提示)を主として教科書を使いながら授業を進めていきます。また、当授業では学生の疑問を受け付けて、それに対する回答を行うことにより理解を高めます。各回の授業において求める小レポート等の提出は必須であり、対面式授業の出席に該当します。そのため、(15回の授業のうち)10回以上の提出が確認できない場合、単位取得の条件を満たさないことになるので注意してください。 
参照ホームページ
大学連携e-Learning教育支援センター四国(知プラ)ウェブサイト
https://chipla-e.ucel.kagawa-u.ac.jp/ 
メールアドレス
yiwasaki@kochi-u.ac.jp 
教員の実務経験との関連
特になし