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科目ナンバリングについて
こちらを参照してください。  
講義コード
0050220-1 
授業科目名
知プラe科目 NPOと大学の経営 
授業科目名(英字)
Management of NPO(Non-Profit Organization) and the University 
時間割
後期集中 その他 集中
対象年次及び学年
1年次 
担当教員

岩崎 保道

ナンバリングコード・水準
B2 
ナンバリングコード・分野
LAC 
ナンバリングコード・ディプロマ・ ポリシー(DP)
ebx 
ナンバリングコード・提供部局
ナンバリングコード・対象学生
ナンバリングコード・特定プログラムとの対応
ナンバリングコード・授業形態
Le 
ナンバリングコード・単位数

関連授業科目
特になし 
履修推奨科目
特になし 
学習時間
授業(e-Learning)90分×15回+自学自習 
授業の概要
【キーワード】NPO(Not-for-Profit Organization)、大学、非営利法人、公益、経営

当授業は、NPO(非営利組織)の社会的役割及び存在意義を学ぶとともに、学校法人、医療法人、社会福祉法人、NPO法人など各分野の概要や取り巻く経営環境、特徴について四国の状況を含めて解説します。また、NPOの一つである大学の基本的機能(教育研究、社会貢献)及び社会的使命を学ぶとともに、大学がどのような仕組みのもとで事業を展開しているのか明らかにして大学の事業活動を支える、経営管理や組織、財務などの業務内容を解説します。
以上を趣旨として、各テーマ(「NPO(非営利組織)の社会的役割」「NPO(非営利組織)の各分野における経営環境や社会的役割、特徴」「フィランソロピーとソーシャルアントレプレナー」「大学の基本的機能」「大学と地域の連携」「人的資源の能力開発」「大学発ベンチャー」など)を取り上げます。
授業方法は動画の視聴を基本として、教科書を使用しながら説明します。 
授業の目的
・NPO(非営利組織)の社会的役割や公益性を学ぶとともに、社会的ニーズへの対応状況や存在意義について理解を深める
・NPO(非営利組織)の各分野(学校法人、医療法人、社会福祉法人、NPO法人など)を取り巻く経営環境や特徴を把握する
・大学の基本的機能(教育研究、社会貢献)及び社会的使命を学ぶとともに、大学を取り巻く厳しい経営環境について理解を深める
・大学の事業活動を支える経営管理や組織、財務などの業務内容を把握する 
到達目標
(1)NPO(非営利組織)の社会的役割や公益性とともに、その存在意義が理解できるようになる
(2)NPO(非営利組織)における各分野を取り巻く経営環境や特徴が説明できるようになる
(3)大学の基本的機能や社会的使命とともに、その存在意義が理解できるようになる
(4)大学の機能を支える経営管理や組織、財務などの管理体制の概要が説明できるようになる

(共通教育スタンダードの「地域に関する関心と理解力」「広範な人文・社会・自然に関する知識」に対応) 
成績評価の方法
評価基準:下記の小レポート及びレポート試験が達成目標に達しているか総合的に判断します。
評価方法:授業に対する積極性や小レポート(50点)、レポート試験(50点)とします。詳細は別途、示します。単位取得条件として、合計60点以上を取得する必要があります。なお、モジュール内の学修が出席に相当します。 
成績評価の基準
成績の評価は、100点をもって満点とし、秀、優、良及び可を合格とする。各評価基準は次のとおりとする。
 秀(90点以上100点まで)到達目標を極めて高い水準で達成している。
 優(80点以上90点未満)到達目標を高い水準で達成している。
 良(70点以上80点未満)到達目標を標準的な水準で達成している。
 可(60点以上70点未満)到達目標を最低限の水準で達成している。
 不可(60点未満)到達目標を達成していない。
ただし、必要と認める場合は、合格、了及び不合格の評語を用いることができる。その場合の評価基準は次のとおりとする。
 合格又は了 到達目標を達成している。
 不合格  到達目標を達成していない。 
授業計画並びに授業及び学習の方法
1 NPOの社会的役割(Ⅰ-1)
NPOの定義や社会的役割、分野や社会的ニーズの観点からみた存在意義
2 医療法人の経営環境(Ⅰ-2)
医療法人の社会的役割や経営環境、特徴
3 社会福祉法人の経営環境(Ⅰ-3)
社会福祉法人の社会的役割や経営環境、特徴
4 NPO法人の経営環境(Ⅰ-4)
NPO法人の社会的役割や経営環境、特徴
5 宗教法人の経営環境(Ⅰ-5)
宗教法人社会的役割や経営環境、特徴
6 社団法人及び財団法人の経営環境(Ⅰ-6)
財団法人と社団法人の社会的役割や経営環境、特徴
7 フィランソロピーとソーシャルアントレプレナー(Ⅰ-7)
フィランソロピー及びソーシャルアントレプレナーの社会的役割や特徴
8 大学の基本的機能と経営(Ⅱ-1)
大学の基本的機能(教育・研究・社会貢献)と、それを支える経営組織
9 大学におけるIR(Institutional Research)の活用(Ⅱ-2)
大学におけるIRの定義や活用方法、期待される効果
10 大学の広報戦略(Ⅱ-3)
大学広報の目的や期待される効果、広報戦略の在り方
11 大学提携による機能強化(Ⅱ-4)
組織提携の目的や効果と事例(大学コンソーシアムなど)
12 大学の地域連携による社会的役割(Ⅱ-5)
大学が地域連携を行う目的や社会的役割、効果
13 大学発ベンチャーの展開(Ⅱ-6)
大学発ベンチャーの展開や社会的効果
14 大学教職員の人材育成(Ⅱ-7)
大学における教職員の人材育成の目的や能力開発(FD及びSD)の必要性
15 大学の財政(Ⅱ-8)
会計の基本的役割と大学財政の特徴

【授業時間外学習について】
各回の授業の動画を視聴して、「小レポート(または、理解できたこと)」を提出してください。なお、授業に対する質問があれば受け付けます。

【バリアフリー対応について】
授業動画は全て字幕付き

【e-Learning科目の履修登録に際して】
本講義はフルオンデマンドで実施されるため講義室での授業は行わない。また、科目によって受講制限をかける場合がある。なお、教務システムの履修登録とは別にe-Learningシステム(Moodle)の登録が必要なので、大学連携e-Learning教育支援センター四国ウェブページに掲載している香川大学学生向け履修案内をよく読んで、期限内に登録手続きを済ませること。期限内に登録を完了できなかった場合は履修を許可しない。
https://chipla-e.ucel.kagawa-u.ac.jp/ 
教科書・参考書等
【教科書1】
書名 『非営利法人経営論』
I S B N 978-4-86429-285-6 著者名 岩崎保道編
出版社 大学教育出版 出版年 2014年
金額 本体1,800円 + 税
備考 ㈱大学教育出版または各種オンラインショップのサイトで購入可

【教科書2】
書名 『大学の戦略的経営手法』
I S B N 978-4-86429-358-7 著者名 岩崎保道編
出版社 大学教育出版 出版年 2016年
金額 本体1,800円 + 税
備考 ㈱大学教育出版または各種オンラインショップのサイトで購入可 
オフィスアワー
電子メール(yiwasaki@kochi-u.ac.jp)にて連絡してください 
履修上の注意・担当教員からのメッセージ
(1)担当教員からのメッセージ
NPO(非営利組織)が関わる分野は、教育、保健医療、福祉、社会的支援などの公益性を含む事業であり多岐にわたります。NPOが社会に果たしてきた役割は大きく、社会を支える機能を担っています。履修生の皆さんもNPOに関わる機会があると思います。また近年、大学に対する社会的要望や期待が高まってきました。大学には、我が国の科学技術の発展や社会的変革への原動力として、教育研究を通じて展開していく使命があります。学生の皆さんが学ぶ大学の基本的な機能(教育研究、社会貢献)や社会的な役割を学ぶことは大切なことです。
このようにNPO及び大学は、多様な活動を行っていますが、ご存じない事柄があるかもしれません。その意味において、この授業を通じて、NPO及び大学に関わる新たな知見や学びを得ることができると思います。NPO及び大学の活動に関心を持つ学生で、その社会的役割や経営環境について学びたい方の受講を望みます。なお、当授業は専門知識を持たない方にも分かりやすく説明します。

(2)履修希望学生に求めるもの
本授業では、NPO(非営利組織)の社会的役割や具体的な活動内容について学ぶため、NPOに関わる基礎的な知識や近年の動向について、教科書などの資料を予習して把握しておくことが望ましいです。また、大学の基本的な機能(教育研究、社会貢献)や大学政策について学ぶため、大学に関わる基礎的な知識や近年の動向について、教科書などの資料を予習して把握しておくことが望ましいです。

(3)その他
「10 大学の広報戦略(Ⅱ-3)」及び「14 大学職員の人材育成(Ⅱ-7)」についてはゲストスピーカーが担当します(「教員の実務経験との関連」を参照)。 
参照ホームページ
大学連携e-Learning教育支援センター四国(知プラ)ウェブサイト
https://chipla-e.ucel.kagawa-u.ac.jp/ 
メールアドレス
yiwasaki@kochi-u.ac.jp 
教員の実務経験との関連
「実務経験のある教員による授業科目」
・実務家教員 岩崎保道/高知大学IR・評価機構の教員として、IR(Institutional Research)業務を担っている。この業務で得た知識や経験をもとに、IRに関わる授業(9 大学におけるIR(Institutional Research)の活用(Ⅱ-2))を行う。また、学校法人事務局の経理課職員を務めていた。この業務で得た知識や経験をもとに、財務に関わる授業(15 大学の財政(Ⅱ-8))を行う。
・実務家教員 谷ノ内識/学校法人追手門学院の広報課長として幼稚園から大学・大学院までの広報業務の責任者を務めており、過去にはNHK記者として広報と関係する報道の経験もある。この業務で得た知識や実践経験をもとに、広報に関わる授業(10 大学の広報戦略(Ⅱ-3))を行う。
・実務家教員 中元崇/大学コンソーシアム京都の勤務経験として、FD/SDを担当する事業部に所属していた。この経験を踏まえてFD/SDに関する授業(14 大学職員の人材育成(Ⅱ-7))を行う。